TOKYO BOOTLEG CIRCUIT'14
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MESSAGE

MESSAGE from O-ant (主宰)

※3年目となる渋谷・宇田川町サーキットイベント開催にあたってROCKを中心にした日本の音楽、それを取り巻く過去や海外を含めて凄く凄く想いを込めた文章を書きました。

100%邦MUSIC DJ & LIVE partyを冠し、あらゆる邦楽を紐解き紡いできたGENRE BENDING DJ『TOKYO BOOTLEG』…一時のアイドル戦国時代を中心に日本の音楽シーンはROCK、アニメソング、HIP HOP、EDM etc...ジャンルの垣根を越えたブッキングもそこかしこで行われるようになってきました。アイドルとロックバンドがお互いのイベントに出演し合う、そんな図も珍しいものではなくなってきた時代を楽しく思いますし私達も良いと思った音楽であれば美醜貴賎の隔てなく選曲&ご出演いただいてきたイベント集団です。

しかし同時にインパクト先行、派手さ中心、情報量、話題性重視という風潮が漂うばかりに「何か奇抜なことをしなければならない」、純然に音楽を音楽として楽しみたいアーティスト&リスナーの需要を満たせるイベントが少なくなっているような危機感も抱いています。聴けば聴くほど味わいの出る楽曲や、10年後になってもやっぱ心のベストテンに入れておきたい音楽をPUSHし辛い状況かな、なんて。

ショーを魅せるのは素晴らしいです、キャラクターで人気を博すもの素晴らしいです。派手な衣装やメイクのライブを見るのも好きです、芸能と芸術に優劣の差は無いと思いますしカッコつけずにボロボロの地味な服を着ていれば本物志向だなんて言う気もサラサラありません。それぞれの音楽それぞれの世界を表現するために必要な演出であればどれも大切な要素でしょう。

だけどここはライブハウスで、そもそもはROCKのステージで、まずはじめに音楽ありき。それだけは忘れず確固たるオリジナリティを築く努力をし、それが実ったとき老若男女誰しもの耳に届く『ポップ』という言葉で評されるような、5年後10年後も聴けるようなアーティストの皆様にご出演いただけるイベントがあっても良いんじゃないか?『今』だけじゃなく『今とその未来』な地続きの道を歩くバンドを、強い志を抱くアイドルを、DJを、応援していくイベントであろうぜ!って。パッと身はお道化てても、牙剝き尖っていてもチャラそうでも、病んでそうでも誤解されても音楽から離れられない、こんな不況不況な時代ですもん。本当に音楽好きじゃなかったらバンドやってないよ。

だから今年のオファーの殆どは僕が直接お会いした、話をした、酒を飲んだバンドマン&マネージャー、「自分だけが勝ち抜けられれば良い」なんて考えてるヤツは一人もいないと信じてお話させていただいた方ばかりです。

テレビを点ければネットを開けば日本の欺瞞や窮状が知れます。年に数回の海外渡航の度に危機感を覚えたりもします。世界は外貨を獲得することに必死で、こんなに平和ボケしてる国もなかなかないぞ。発展途上国と見下していたあの国が、第三世界と歯牙にもかけずにいたあの国が、日本の円を持ち出そうと必死で今や国民総生産でも抜き去らんとしていたりな。 (音楽や商売に政治を持ち込むと必ず失敗すると言われているし、間違いではないこと承知の上で書いてます。)

だからこそ?そんな最中、海外で高く評価を受けているアニメやヴィジュアル系の存在は国力として蔑ろにできないものでしょうしROCKだけがそこに乗り遅れて、ガラパゴスの中の伝統芸能みたいな存在になってしまうのが俺は怖くて、日本人が奏でる日本人の音楽を日本人みんなで応援していこうよ!どれも素敵な音楽なんだから、もっと、みんな、どないよ?…8年の間、本丸を据えてきたROCKのシーンから叫ぶのです。もちろん音楽が鳴ってる間は頭カラッポにして楽しみながら、ね。

かつては反体制の象徴であったROCK、時にその衝動は誰かを殴ったり傷付けたりしたかもしれません。それを肯定するではなく、だけどインターネットや教室の隅で誰かを貶めたりするのも違うから。モッシュピットで倒れた名前も知らない仲間を助けるような優しさや、ダメなことにはダメだって正面向いて言えるような強さがROCKにはまだ、あるはずだから。ちゃんと。

そんな優しさや強さを目の当たりにした仲間が「あいつカッコイイな、俺も(私も)ああなりたいな、なれるかな、ならなきゃな」って。そんな光景を見せてくれるROCKをまだまだ応援していきたいなって。思うのでした。

ライブハウスという距離感だからこそ集える高感度なアンテナを持つお客さんと、そんな君達を信じて、自分に嘘をつかないで全身全霊の演奏をするアーティストが手を取り合ってこの曇天に光差す音楽の、新たな一閃をここからはじめられたら、と思っています。

ここで鳴らされるのは消費される音楽にありません。だから、安心して心を開いてください。

「そしてもう少しだけ、ROCKバンドに風通しの良い時代を。共に。」


LINE UP 第三弾発表!!